呉服店・蒼井屋のひとり娘の美春は、お見合い相手である帝国陸軍大尉・花倉義嗣子爵にひとつの取引を持ち掛ける。
それは、自分の処女を捧げる対価としてお金を払ってほしいというものだった!
義嗣は激怒する付き添い人を制止し理由を尋ねると、美春の願いは火事になった蒼井屋の従業員たちへの援助であった。
威圧感の強い義嗣に対し美春は負けじと処女の価値を熱弁。
縁談は白紙になるかと思いきや、なんと義嗣は美春の主張に納得し、ふたりは祝言をあげる。
しかし、夫となった義嗣の態度は冷たく、会話も続かない。
これからの結婚生活に不安になる美春だが、いよいよ取引の商品である「処女」を捧げる初夜で…!?