Seventh Raw
剣と魔法が存在し女神を崇める世界に、貴族の長男として生まれたライル。 かつては天才、麒麟児ともてはやされ、期待されていたライルだったが、何事も完璧にこなす妹のセレステからは屋敷内では冷遇されていた。 それを察したかのようにセレスがライルに戦いを提案し、ライルはセレスと対峙することになる。 ライルは全てにおいて優位に立ったセレスに無残に敗れ、跡継ぎをセレスに奪われ、存在そのものを失ってしまう。 傷つき失望するライルだったが、屋敷の庭に住む老人に助けられ、宝石のついたネックレスを受け取る。 老人は先代であるライルの祖父から受け継いだ青い玉を保管しており、【術】が記された青い玉はウォルト家の家宝とも言えるものであった。 ライルは歴代当主7人の術を記録した宝石を託され、それを持って屋敷を出た。